気になる年金受給額!いったいどのくらいもらえるの?



平成27年度の新規受給モデル

 

 

平成27年度の新規年金受給モデルというのも厚生労働省から発表されており、それは「夫婦で22万1500円」です。

 

ただし、国民年金から支給される老齢基礎年金は、20歳~60歳までの40年間の保険料を支払った場合で、1人1カ月6万5008円となり、厚生年金からの夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的年金額が22万1507円ということです。

 

この標準的だとされるモデル夫婦は、夫の平均的収入が「賞与含む月額換算42.8万円」であり、それを40年間就業、妻はその期間すべてが専業主婦であった世帯です。この世帯が平成27年度から新規に年金を受け取る場合の給付水準です。

 

では、モデルは置いておき、実際に受給している人の状況はどうなのでしょうか?結果は、平均受給額は国民年金の場合が5万4414円、厚生年金の場合が14万4886円です。厚生年金は、国民年金の約2.7倍であり、9万500円程度が国民年金に上乗せされています。

 

国民年金の1カ月あたり平均支給額の最多層は6万円台ですが、平均すると5万4414円なのです。

 

しかし、女性だけの場合で見るとかなり状況が変わってきます。女性の最多層は月額6万円台ですが、比率は27.5%であり、5万円台が23.3%、3万円台~7万円台まで散らばっています。いずれにしても6万円台であったとしても生活は厳しいところでしょう。

 

女性の場合は、どうしても年金の加入期間が少ないようです。男女別の厚生年金1カ月あたり平均支給額では、男性が平均16万5450円、女性が10万2252円と差があります。