年金の基礎知識

現役を引退した後の生活設計において、公的年金(老齢年金)は非常に重要なものとなります。何と言っても、生涯にわたって受給されますし、その受給額も物価にどの程度連動するかも大変気になります。
そして最大の関心事は、では自分たちの老後に実際にいくら受給されるのか?ということでしょう。若い人にとっては数十年後のことですから、正確に知るのはなかなか難しいものです。
そこでまずは年金の基礎知識です。国民年金、厚生年金など年金制度、年金受給額、老齢基礎年金や老齢厚生年金の受け取りなど、更には障害年金や遺族年金などもあります。その他年金の仕組みまで把握しておかないと年金を視野に入れた老後のライフプランはしっかり立てられません。
「年金」は、定義としては、毎年定期的かつ継続的に給付されるお金を指しています。そして、年金を保障する年金制度という仕組みも指しています。
制度の運営手法としては、ご存知の通り、公的年金と私的年金に分類されます。ちなみに個人年金と私的年金とは別の分類とする場合が多いようです。保険の仕組みとなっている年金制度のことを年金保険と言い、被保険者は掛け金や保険料を拠出(負担)して、年金財政がその収入によって成立しています。
このように、年金の受給者にとって有償な年金のことを拠出制年金と言います。また、各人の掛け金、保険料、加入した期間(保険料の納付期間)、受給者の所得額、資産状況などに応じて、年金の支給額も異なることが多くなっています。